70代の年賀状じまい文例とマナー|古希喜寿の節目に感謝を届ける
70代を迎え、毎年の年末年始における年賀状作成が肉体的・精神的な負担になってきたと感じる方は少なくありません。「筆を持つ手が疲れやすくなった」「住所録の整理が追いつかない」と感じつつも、長年お世話になった友人や親族に対して「絶縁と受け取られないか」「失礼にあたらないか」と不安を抱くのは自然なことです。
人間関係を円満に保ったまま賀状のやり取りを卒業するには、相手への深い感謝と、納得感のある理由付けが欠かせません。70代という年齢は、古希(70歳)や喜寿(77歳)といった人生の大きな節目を迎える時期でもあり、年賀状じまいを切り出す絶好のタイミングです。相手に不快感を与えず、温かな余韻を残して年賀状を卒業するための具体的な文例とマナーを分かりやすく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:70代の年賀状じまいは「古希・喜寿の節目」や「体力の衰え」を理由にすることで角を立てずに伝えられる
- 要点2:「皆様一律で辞退する」旨を明記し、電話やLINEなどの代替連絡先を添えることで心理的孤立を防ぐ
- 要点3:年賀状の文中だけでなく寒中見舞いでの通知も有効であり、翌年届いた返信への柔軟な対応が関係維持の鍵となる
【2026年最新】70代が年賀状じまいを決断する理由と時代の変化
日本郵便の公式発表や各種シニア意識調査によると、70代における「年賀状の送付枚数」は年々減少傾向にあります。2024年秋の郵便料金改定(ハガキ1枚85円への値上げ)をきっかけに、通信費の見直しや終活の一環として「年賀状のやめどき」を真剣に検討するシニア層が急増しました。
70代の方々が年賀状じまいに踏み切る主な理由は、単なる手間の削減だけではありません。老眼の進行や手先のこわばりといった身体的変化、配偶者との死別、そして「自分にもしものことがあった際に子どもや家族へ負担を残したくない」という終活としての人間関係整理が背景にあります。
| 主な理由・背景 | 70代における具体的な実態 | 一般的な受け止められ方 | 編集部の見解・マナー上の注意 |
|---|---|---|---|
| 年齢・節目の到達 | 古希(70歳)や喜寿(77歳)を機に区切りをつける | 祝意とともに自然に受け入れられやすい | 最も角が立たず、ポジティブに伝わる最適な理由 |
| 身体的負担・高齢化 | 目のかすみ、筆を持つ指先の痛み、文字の読み書きの困難 | 同世代からは強い共感、後輩世代からは労わりの声 | 過度に病状を強調せず「年齢による衰え」程度に留める |
| 終活・交友関係の整理 | 義理のやり取りを減らし、身の回りをシンプルに整える | 「関係を切りたいのか」と誤解されるリスクあり | 「どなた様にも一律で」と明記し、特定の相手への拒絶ではないと示す |
| デジタル移行 | LINEやメール、電話での直接連絡への一本化 | 連絡先が残るため安心感がある | 文面に電話番号やメールアドレスを書き添えるのが必須 |
70代の年賀状じまいは決して恥ずかしいことでも失礼なことでもありません。大切なのは「なぜやめるのか」を誠実に伝え、これまでのご縁に対する感謝の言葉を添えることです。

【関係性別】70代の年賀状じまい文例集|相手を不快にさせない書き方
相手を不快にさせない年賀状じまいの基本構成は、「新年の挨拶 ➔ これまでの感謝 ➔ 辞退の理由 ➔ 今後のお付き合いの継続(代替連絡先) ➔ 相手の健康と幸福を祈る言葉」の5ステップです。相手との距離感に合わせて言葉遣いを調整しましょう。
友人・知人向けの文例(温かみと親しみを込める)
気心の知れた友人には、事務的になりすぎず、これまでの思い出への感謝や今後も気軽にお茶を飲みたいという気持ちを伝えます。
【文例1:友人向け標準パターン】
あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になり 心より感謝申し上げます
さて 私も今年で70代半ばを迎え 手指の衰えや目のかすみを感じることが多くなってまいりました
毎年の年賀状作成が少々難しくなりましたため 誠に勝手ながら本年をもちまして年始のご挨拶状をご遠慮させていただきたく存じます
長年にわたる温かいお付き合いに深く御礼申し上げます
年賀状という形は卒業いたしますが 今後とも電話やLINEなどで変わらぬお付き合いをいただければ幸いです
寒さ厳しき折 どうぞご自愛いただき 素晴らしい一年をお過ごしください
令和〇年 元旦
【添え書き・一言メッセージの例】
・「またいつでもお電話ください。近いうちに顔を見てお話ししましょう」
・「LINEは続けておりますので、気軽にご連絡をお待ちしています(ID: 〇〇〇〇)」
・「学生時代の思い出は今も宝物です。お互い健康第一で過ごしましょう」
親戚・親族向けの文例(丁寧さと近況報告を重視)
親戚関係への文面では、礼儀正しさを保ちつつ、家族全員が納得できるような落ち着いた表現を選びます。
【文例2:親戚・親族向けパターン】
謹んで新春のお慶びを申し上げます
皆様におかれましては健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます
私どもも平穏な日々を過ごしておりますが 私も寄る年波には勝てず 筆を執ることが少々億劫になってまいりました
つきましては 時代の移り変わりと自身の年齢を鑑み 誠に勝手ながら年賀状でのご挨拶は本年限りで控えさせていただくことといたしました
どなた様へも一律で辞退させていただいておりますので どうぞ非礼をお許しください
今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げますとともに 皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます
令和〇年 元旦
【節目・理由別】古希・喜寿・体調を理由にするスマートな文面
相手に納得してもらいやすい最大の理由は「年齢の節目」です。日本の伝統的な長寿祝いである古希(70歳)や喜寿(77歳)、傘寿(80歳)は、年賀状を整理する口実として最も自然で角が立ちません。
古希(70歳)・喜寿(77歳)の節目を理由にする文例
【文例3:古希(70歳)の節目パターン】
新春を迎え 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
おかげさまで私も本年 古希(七十歳)を迎えることとなりました
これを機に 毎年の年始のご挨拶状を本年限りで失礼させていただくことにいたしました
長年にわたり賜りましたご厚情に 心より御礼申し上げます
今後はメールや電話にて近況をご報告させていただければ幸甚に存じます
新しい年が皆様にとって幸多き年となりますようお祈り申し上げます
令和〇年 元旦
【文例4:喜寿(77歳)の節目パターン】
初春のお慶びを申し上げます
日頃のご無沙汰をお詫び申し上げますとともに 変わらぬご厚情に感謝申し上げます
私儀 本年で喜寿(七十七歳)を迎える運びとなりました
これをひとつの区切りとし 誠に勝手ながら年賀状によるご挨拶を今回限りで納めさせていただきたく存じます
皆様からいただく温かいお便りは 毎年の大きな励みでございました
今後は形にとらわれず お電話などで交流を続けさせていただければ幸いです
寒さの厳しい季節ですので くれぐれもお体を大切になさってください
令和〇年 元旦
高齢や体力・健康状態を理由にする文例(柔らかな言い回し)
身体の不調を理由にする場合は、相手に過度な心配をかけないよう「重病」を連想させない表現を使うのがマナーです。「加齢に伴う手元の衰え」「文字の読み書きがおぼつかなくなってきた」といった表現を選びましょう。
【文例5:体調・高齢を理由にするパターン】
あけましておめでとうございます
平素の温かいお心遣いに厚く御礼申し上げます
近年は年齢による体力の衰えを自覚するようになり 筆を執ることも次第に負担となってまいりました
甚だ勝手ではございますが 本年をもちまして毎年の年賀状でのご挨拶をご遠慮させていただくことといたしました
誠に勝手な決断をお許しいただきたく存じます
これまでのお便りに深く感謝申し上げますとともに 皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます
令和〇年 元旦
印刷業者や自宅のプリンターで年賀状テンプレートを印刷する場合でも、文末の空白スペースに手書きで一言(例:「お電話いつでも待っています」「お互い元気で過ごしましょう」)を書き添えるだけで、印刷特有の冷たさが消え、真心が真っ直ぐに伝わります。

年賀状を出さずに伝える場合|寒中見舞いハガキの活用法と文面
「年賀状を出す時期に決断が間に合わなかった」「お正月のおめでたいハガキで辞退を伝えるのは気が引ける」という場合は、松の内が明けた1月8日以降から立春(2月4日頃)までに届くように「寒中見舞い」を送るのがスマートな選択です。
【文例6:寒中見舞いで年賀状じまいを伝える文面】
寒中お見舞い申し上げます
新春のご祝詞をいただき 誠にありがとうございました
ご挨拶が遅れましたことを深くお詫び申し上げます
私も七十代半ばを迎え 筆をとるのが難しくなってまいりましたため 本年よりどなた様へも年賀状によるご挨拶を控えさせていただくことといたしました
これまで頂戴いたしました温かいお便りの数々に 心より御礼申し上げます
非礼の段 何卒ご容赦のほどお願い申し上げます
まだまだ寒い日が続きます折 どうぞお体を大切にお過ごしください
令和〇年 一月
寒中見舞いを利用すれば、相手から届いた賀状に対するお礼を伝えつつ、今後は返礼を行わない旨を無理なくスマートに通知できます。
一般に知られていない盲点と誤解|「返信が届いた時」のスマートな対処法
ネット上の情報やSNSでは「年賀状じまいをすると縁が切れる」「相手に絶縁宣言と受け取られる」といった極端な意見が見受けられます。しかし、実際のシニアコミュニティや現場の声を取材すると、大半の受取人は「同世代として気持ちがよく分かる」「無理をせずご自愛してほしい」と好意的に受け止めています。
ここで最も多くのシニアが頭を悩ませるのが、「年賀状じまいをした翌年に、相手から年賀状が届いた場合の対応」です。
相手から年賀状が届いた場合の3つの選択肢
- 寒中見舞いでお礼のみを返す:相手が年賀状じまいの記載を見落としていた可能性があるため、寒中見舞いハガキで「お便りありがとうございました」と短く感謝を伝えます。
- 電話やLINEで手短にお礼を伝える:親しい間柄であれば、「年賀状ありがとう、元気にしているよ」と電話やメッセージを1本入れるだけで十分です。
- あえて返信をせず静かにやり取りを終える:前年の文面で「今後の返信は不要です」「一律で辞退いたします」と明記していれば、返信をしなくてもマナー違反にはなりません。相手も「今年から出さなくていいのだな」と自然に理解します。
絶対に避けるべきなのは、「一度年賀状じまいを宣言したのに、相手から届いたからと焦って年賀状を買い直して元旦に返す」という行動です。相手に余計な気遣いをさせ、辞退宣言そのものが形骸化してしまいます。

【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
実際に70代で年賀状じまいを行った方々、およびそれを受け取った側のリアルな声を集約すると、明確な共通点が見えてきます。
💬 70代当事者のリアルな手記・体験談:
「75歳の年に思い切って年賀状じまいをしました。毎年12月になると『早く書かなければ』と胃が痛む思いでしたが、やめてみたら年末年始を本当に穏やかな気持ちで過ごせるようになりました。友人からは『私もやめようと思っていたの、背中を押してくれてありがとう』と電話をもらいました。」(76歳・男性)
「古希を理由に文面を作りました。LINEのIDを書き添えたところ、数十年ぶりに昔の同僚とチャットで昔話が盛り上がり、かえって距離が近くなりました。」(71歳・女性)
💬 受け取った側の率直な感想:
「叔父から喜寿の節目としての年賀状じまいが届きました。手書きで『元気でやってるよ』と添えられており、寂しさよりも『今までありがとう、長生きしてね』という感謝の気持ちが湧きました。理由がハッキリしていると安心します。」(50代・親族)
多くのトラブルは「理由が書かれていない」「事務的で冷たい印刷文字だけ」というケースで起きています。ほんの少しの気配りがあるだけで、相手は快く受け入れてくれます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
年賀状じまいは誰にとっても正解というわけではありません。ご自身の生活環境や交友スタイルに合わせて選択することが重要です。
⭕ 今すぐ年賀状じまいをおすすめできる人
- 毎年の賀状書きが身体的・精神的な負担になっている人
- 古希・喜寿・傘寿などの長寿祝いの節目を迎えた人
- 親しい人とは電話やLINEで日常的に連絡が取れている人
- 子どもや家族に終活の負担を残したくないと考えている人
⚠️ 慎重に検討・段階的に進めるべき人
- 年賀状が唯一の安否確認・社会との接点になっている人
- スマートフォンや電話でのやり取りが極めて苦手な人
- 配偶者や親族との関係上、義理の付き合いを維持すべき立場にある人
人間関係の整理は「心理的バウンダリー(境界線)」を整え、本当に大切な人との関係を深めるための前向きなステップです。義理で出し続けるストレスを手放すことで、より豊かなシニアライフを送ることができます。
【年賀状じまい 文例 70代】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:年賀状じまいは、年賀ハガキと寒中見舞いのどちらで伝えるのがベストですか?
A1:どちらでも問題ありません。12月の上旬までに準備ができる場合は、年賀ハガキに「本年をもちまして」と書き添えて送るのが一般的です。年が明けてから対応する場合や、おめでたい年始に辞退を伝えるのを避けたい場合は、1月8日以降に寒中見舞いとして送るのが最も丁寧です。
Q2:手書きの一言メッセージは全員に添えなければいけませんか?
A2:印刷だけでも失礼にはあたりませんが、特に親しい友人やお世話になった親戚に対しては、短い一筆(「お電話待っています」「お体に気をつけて」など)を添えることを推奨します。手書きの一言があるだけで、事務的な印象が払拭され、誠意が伝わります。
Q3:年賀状じまいを伝えた後も、翌年に送ってきてくれる人にはどう対応すべきですか?
A3:前年の文面で「一律でご遠慮する」旨を明記していれば、基本的に返信をしなくても失礼にはあたりません。どうしても気になる相手であれば、寒中見舞いでお礼を一筆送るか、電話・LINEで「年賀状ありがとう、元気だよ」と伝えるのがスマートです。
Q4:70歳(古希)で年賀状をやめるのは、世間的に見て早すぎませんか?
A4:全く早くありません。70代は古希や定年後の地域活動の落ち着きなど、人生の大きな転換期にあたります。「古希を迎えた節目として」という理由は非常に説得力があり、受け手側も納得しやすいため、年賀状じまいを始める最適な年齢の一つとされています。
まとめ:感謝を形にして心豊かなシニアライフを送るために
70代の年賀状じまいは、人間関係を断ち切る行為ではなく、「これまでの長いご縁に感謝を伝え、負担のない心地よい関係へとシフトするための前向きな選択」です。
相手を不快にさせないポイントは、「古希や喜寿などの節目、加齢による衰えを理由にすること」「すべての方に一律で辞退することを明記すること」「電話やLINEなどの連絡先を添えて感謝を伝えること」の3点に集約されます。
相手への真心を込めた文面を用意し、すっきりとした気持ちで新しい年のスタートを切りましょう。 (出典: 年賀状じまい 文例 70代(Yahoo!ニュース))